ちいさなイノチのハナシ。 [はなだの日々2012]
最近、立て続けにももちゃん(仮名むぎ)、でこみ(仮名)が新しい飼い主さんに引き取られるのを見てて、はなだがうちに初めて来た日を思い出し、ブログを見返したり動画を見たりすることが増えた。
このはなだのブログは、犬飼いでない人にはかなりイタイものであることは百も承知なのだけど(実際飼う前までは、ペット&子育てブログは最もイタイし面白くないと思っていた。笑。)、それでもやっぱり彼女の成長記録としてきちんと残しておいてよかったなと思う今日このごろ。
9月4日生まれのはなだがうちに来たのは10月28日。まだ生後2ヶ月にならない頃だった。その頃の私は「イノチのハナシ」という非常に重い原稿を抱えていたあとで、正直発行後のことでアタマがいっぱいだったので、当初11月中旬くらいまでは引き取らないことにしていたのだけど、たみさんの初産での育児疲れが顕著に表れていたので急きょ連れて帰ることになったのだった。
翌日のはなだはすぐに丸一日ひとりで留守番。今まで親兄弟姉妹と一緒ににぎやかに暮らしてたのに、広い家の中にぽつんと取り残されてとてもかわいそうなことになった。
暗くなって帰宅したら、食べ盛りのはずのはなだはまったくごはんに手をつけておらず、必死な顔で玄関に走って来た。
トイレはちゃんとトイレでしていて、私は泣きながら彼女を褒めた。
後に「イノチのハナシ」を特集した号は全国のコンクールで入賞することになる。インタビューさせていただいた林さん、井田さん、マイさん3人のイノチへの向き合い方のお話のすばらしさの後ろに、私の肩に重くのしかかったプレッシャーをわずか2〜3kgの産まれたばかりの小さなはなだの「イノチ」が支えてくれていたんだとふと思う。
あれから2年。彼女はすっかり大人になって、本当に良いルームメイトになった。今は全くいたずらもなくなって、畳を掘ったのもウソのように落ち着いてきた。ちょっと寂しい気もするけど、こうやってふたりで歳を重ねていつかくるその日、彼女をきちんと看取ってあげたいと心から思う。
そんなことを考える今日このごろなのであった。
※写真は初めてうちに来た日のちっちゃなはなだ。
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